仕事の文章は判断を助ける文章
学校で書く文章は、考えの流れに沿って序論から少しずつ積み上げていくことが多いものです。しかし職場で読む人はたいてい忙しく、この文書を読んで何を決め、何をすればよいのかを先に知りたがっています。だから業務文書は、自分がどれだけ頑張ったかではなく、相手がどれだけ早く状況をつかんで動けるかを基準に書くべきです。書く前に、誰が読むのか、読んだ後に何をしてほしいのかを一文で書き出すと方向が定まります。
仕事の文書は、読む人がすぐ判断して動けるようにするためのものです。結論から書くこと、報告の型、業務メールの基本をまとめました。
学校で書く文章は、考えの流れに沿って序論から少しずつ積み上げていくことが多いものです。しかし職場で読む人はたいてい忙しく、この文書を読んで何を決め、何をすればよいのかを先に知りたがっています。だから業務文書は、自分がどれだけ頑張ったかではなく、相手がどれだけ早く状況をつかんで動けるかを基準に書くべきです。書く前に、誰が読むのか、読んだ後に何をしてほしいのかを一文で書き出すと方向が定まります。
業務文書の基本の順序は、結論、理由、詳細です。最初の段落で「この件はこう進めることを提案します」「今週中に承認が必要です」のように要点と依頼を示し、その後に根拠と資料を添えます。こう書けば上司は最初の段落だけで大きな判断ができ、必要なときだけ下を読めば済みます。経過を時系列で長々と並べる報告は、肝心な内容が最後に埋もれがちです。悪い知らせほど遠回しにせず先に置くほうが、信頼を守れます。
報告は目的によって盛り込む内容が少しずつ違います。何を伝えたいかに合わせて型を選べば、抜け漏れが減ります。
件名は受信箱でほかのメールと区別できるよう、用件と必要な行動を入れます。「資料のお願い」より「【確認依頼】第三四半期イベント見積もり比較、金曜まで」と書けば、開く前に何をいつまでにすればよいかが分かります。本文は短いあいさつの後すぐ用件を示し、依頼が複数あれば番号を付けて分けます。宛先には実際に動くべき人を、写しには知っておくべき人を入れます。一通にはできるだけひとつの話題だけを入れると、後で探すのも返信するのも楽になります。
報告書で最も危ないのは、確かめていない内容が事実のように書かれることです。自分で確認したこと、人から聞いたこと、自分の推測や意見を、文の上で区別しましょう。「取引先に確認したところ」と「おそらくそうだと思われます」は、読む人が違う重みで受け取るべき情報です。数字を書くときは出典と基準日を添え、あいまいな表現の代わりに日付と担当者をはっきり書きます。「早めに」より「来週水曜日まで」のほうが誤解を減らせます。
同じ内容でも、見た目によって読む速さが変わります。一文にはひとつの内容だけを入れ、段落が長くなったら小見出しや箇条書きで分けます。社内でなじみのある略語も、ほかの部署の人は知らないかもしれないので、初めて出てくるときは正式名で書きます。表は比べる項目が複数あるときに使い、単純な内容をわざわざ表にはしません。会社に決まった書式があればそれに従うのが先で、その中で結論を先に置く原則を守るだけでもずっと読みやすくなります。
受け取ったメールにすぐ答えられないときは、内容を確認したことと、いつまでに返事をするかの予定だけでも先に伝えると、相手は不安なまま待たずに済みます。依頼したのに返事がないときは、元のメールに続けて短く問い直し、何が必要かと期限をもう一度書きます。メールの往復が長引いて意見がかみ合わないなら、短い電話や対面で話をまとめ、決まった内容は改めてメールで残すのがよいでしょう。口頭で合意したことも、記録がなければ後で互いに違って覚えていることがよくあります。
業務文書は一度送ると取り消しにくく、メールは思ったより広く転送されます。送る直前に声に出して読むように頭から目を通すと、抜けた言葉や不自然な文がよく見えます。感情的になっているときに書いたメールはすぐ送らず、少し置いてから読み直しましょう。個人情報や社内資料が含まれる場合は、会社の情報管理の決まりに沿った方法で送ります。
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